浸透率が高いビタミンC誘導体「APPS」。でも市販のAPPS化粧水は効果がありません。そこでおすすめなのが手作り!
きちんと酸化していない・美白効果のあるAPPS化粧水を自作しちゃいましょう。
この記事ではビタミンC誘導体APPSの効果とか、市販品に効果なしな理由とか、手作りの仕方を書いていきます!
APPSってどんなビタミンC誘導体?効果は?
APPSの特徴(他のビタミンC誘導体と比較して)
はじめに特徴をまとめておきます!
- 浸透率・吸収率が高い
- 刺激・乾燥がマイルド
- 安定性が悪く作り置きに向かない
浸透率・吸収率が高い
まずAPPSの特徴としてはなんといっても浸透率の良さ。
「100倍吸収される!」というキャッチコピーをよく見ると思います。
これは従来のビタミンC誘導体と比べての話なので、最近のと比べると差は縮まってるのですが、それでもやっぱりAPPSは浸透率・吸収率の高いビタミンC誘導体です。
なので1%~2%と低い濃度でも十分に効果を発揮します。
刺激・乾燥がマイルド
そして他のビタミンC誘導体と比べて刺激性が低く、乾燥もかなりおさえられます。
ただ他のビタミンC誘導体と比べての話なので、やっぱり肌にあわず赤みが出る人もいますし、APPSの化粧水を使った後は別で保湿したほうがいいと思います。
安定性が悪く作りおきにに向かない
上の2つはメリットでしたが、最後の1つはデメリット。
APPSは安定性が悪く、すぐに酸化してしまうんです。
なので高い濃度で配合できないのと、低い濃度でも長い間置いておくのは無理です。
酸化したビタミンC誘導体は効果がないだけじゃなく、肌に悪影響を与えます。
浸透率は落ちるけど、速効性があり安定性の高いビタミンC誘導体「APS・APM」の手作り化粧水について興味がある方は↓記事をご覧ください!
ビタミンC誘導体の効果
APPSの効果というよりビタミンCおよびビタミンC誘導体の効果です。
ビタミンC誘導体とは、そのまま塗っても吸収されにくいビタミンCを吸収しやすくしたもの。
まずなんといっても美白効果!
ビタミンCにはメラニン色素が出来るのを防いだり、出来てしまったメラニンを還元する効果があります。
あとコラーゲンを増加させてたるみを防いだり、皮脂をおさえたり抗アクネ効果(ニキビに効果的)があります。
より詳しくは作ってらっしゃる昭和電工さんのホームページをご覧ください!
市販のAPPS化粧水は効果なし!?
上の特徴にも書いたように、APPSは安定性が低く酸化しやすいビタミンC誘導体です。
作り置きに向かないとも書いたように、長時間置いておくと効果がなくなってしまいます。
市販の化粧水は、製造から1ヶ月以上経っていると考えるのが自然です。
仮に1ヶ月以内だとしても、そこから短時間で使い切らなくてはなりません。
つまり市販のAPPS化粧水はほぼ効果がありません。
それどころか、酸化したビタミンC誘導体は使わないほうがマシです…
もちろん企業さんも酸化防止を工夫してらっしゃるでしょうが、それにしても限界はありますし、その分原価が上がる→価格が上がるということです。
また製造を委託している企業ではそのような工夫も期待できないと思います。
なので市販のAPPS化粧水は買わないことをおすすめします。
効果のあるAPPSの化粧水を使いたい場合は、酸化していない粉末から手作りするか皮膚科で調剤してもらいましょう。
APPSの化粧水は手作りしよう!
パウダーと化粧水のセットがお手軽
ってことで市販のAPPS化粧水は効果が見込めないので、手作りしましょう!
APPSは粉末が売られているので、皮膚科で調剤してもらわなくても簡単につくれます。
一番お手軽なのは、あらかじめ粉末の量にあわせて化粧水がついているキットです。
量らなくても粉末をそのまま溶かすだけで濃度を決められる&1ヶ月で使い切れる少量で試しやすくなっています。
おすすめは肌のキメを整えて毛穴の開きを小さくする効果のあるグリシルグリシンの化粧水がついた濃厚本舗のAPPS1%ローションセット。写真のもこれです。
粉末を化粧水側に入れて溶かし、混ぜるだけで完成。
冷蔵庫で1ヶ月保存できます。浸透率が高いので1%でも十分効果が期待できます。
ただ実際つかってみて、これの使いづらいところとしては、粉末が化粧水の容器に入れにくくなっています。容器の口が小さいんですよね。
なので紙に折り目をつけてから紙にいったん出してから移すか、漏斗を使うのをおすすめします。
他にもヒアルロン酸など他の成分が入った化粧水との組み合わせとか、
他のメーカーのキットもあります。使われているAPPS自体は同じメーカー(昭和電工)のものです。
より新鮮に、自分の好きな濃度で作りたい場合
より自由度を高く、自分の好きな量・濃度・自分の好きなベースで作るならキットではなく粉末のみを買って、自分で量って組み合わせる必要があります。
APPSの粉末は高いので、3gで3000円ちょっと。
刺激が少ないとはいえ合う合わないがあるので、やはり一度キットで試して自分に合うか確認してからがおすすめです。
これは基礎化粧品研究所のもの、先程のキットのは濃厚本舗のものですが、APPS自体は昭和電工が作っている「アプレシエ」というもので同じです。
トゥヴェールなど他のメーカーからも出ていますが、だいたい昭和電工が作っています。
その上で推奨量の1%~2%の間で自分に合うよう調整し、たとえばさっきのグリシルグリシンを好きな濃度で配合するとか、保湿成分を入れるとか色々できます。
どれをどれだけ入れるのかは、トラブルが出ないように各成分をよく調べてからがいいですね。
プリン容器に作ってます(笑)
精製水にシンプルにAPPSだけ溶かし、プレ化粧水のようにビタミンC誘導体だけ補給するってこともできます。(ちなみに僕はこうしてます!)
キットの保存期間は1ヶ月ですが、毎回作って新鮮なものを使うほうが効果が得られます。
ただ毎日作るのは手間がかかりますし、分量を量るのが難しいので10~20gずつ作るのがおすすめです。
ちなみにAPPS化粧水は振ると泡立ちます。
APPS化粧水の使い方
使い方は普通の化粧水と同じですが、ちょっとした注意もあります。
- 洗顔後・入浴後に使用する
- 別にしっかり保湿を行う
APPSは他のビタミンC誘導体と比べて乾燥しづらいといっても、単体で使えば乾燥します。
APPS化粧水とは別に、必ず別にスキンケアをしてください。
僕の場合はAPPS化粧水→普通の化粧水→保湿クリームって感じで使っています!
APPS化粧水・APPS粉末の保存方法
APPSは安定性が低いので、APPS化粧水は冷蔵保存でかつ短期間で使い切らなきゃダメです。時間が経ったものは酸化されていて、逆効果になります。
おなじくAPPS粉末も、低い温度で保存したほうが持ちがよくなります。粉末であれば冷凍庫で保存してください。
あと密封して光が当たらないところでの保管も必須です。
皮膚科で調剤化粧品を買うのが一番安心
APPSだけじゃなく他のビタミンC誘導体でも、自分の肌の状態やどうなりたいかを含めて、皮膚科に相談するのが一番安心なのは確かです。
一部の皮膚科では調剤化粧品といって、例えば「APPS2%の化粧水」「APS(他のビタミンC誘導体)5%の化粧水」などを作ってくれます。
0.1gまで量れない!とか、成分を相談したい!という場合におすすめです!
成分もシンプルだし、中継ぎがないので値段もかなり安めです。
ただ調剤化粧品を扱ってる皮膚科はそう多くはないので、ご自宅の近くにはないかもしれません…。
ビタミンC誘導体の美白化粧水は手作りが一番
市販のビタミンC誘導体化粧水に濃度が書かれていないことから、ビタミンC誘導体の美白化粧水は手作りが一番だと思っています。
もちろん市販のものは美白だけじゃなく、保湿や抗炎症など色々なことを考えて作られています。
でも美白のことを1番に考えるなら、濃度がしっかり分かっている→効果があると分かっている化粧水を使いたいところです。
なので美白化粧水は市販品の中でも濃度がわかっているもの、手作り、または皮膚科で調剤してもらうのがいいと思うのです。
中でもAPPSは特に手作りに向いています。
市販のAPPS化粧水は効果がないので使わず、手作りして酸化しないうちに使うようにしましょう!
手作り化粧水まとめは↓こちら!