日焼けの季節、皆さんいろんな紫外線対策をはじめられると思います。
その中で気になるのが、「飲む日焼け止めって効果あり?効果なし?」というところだと思います。
そこで、飲む日焼け止めは効果あるのか・効果ないのかに関して、効果的な飲み方に関して書いていこうと思います。
先に結論だけ言うと、飲む日焼け止めだけで紫外線対策はできません。
飲む日焼け止めに、日焼け止めの効果はほぼありません
飲む日焼け止めが効果ありと医学誌に掲載された!?
飲む日焼け止めサプリの代表格、ホワイトヴェールの商品ページに「医学誌に評価論文が掲載されました」とあります。
医学的に効果が認められたなら安心では?と思ってしまいます。
なので実際に掲載された医学誌「先端医療と健康美容」の「Nutrox Sun ® および13種の植物素材を含有する食品の日焼け予防効果―MEDを用いたダブルブラインド比較試験―」を読んでみました。
内容に関しては、刊行物なのでそのまま載せることはできませんが、ポイントだけまとめてみます。
- MEDスコアが有意に上昇、日焼け予防効果が促進された
- 8週間の試験期間中、有害事象はなく安全性が確認された
- シミスコアが改善された
- メラニン量の減少が確認された
日焼け止めの効果(SPF)は、本当に微々たるもの
上記のMEDスコアは、日焼け止めのSPFに関係してきます。
飲む日焼け止めのSPF等に関しては↓のサイトで詳しく書かれていますので、そちらを見ていただいた方が分かりやすいかと思います。
結論を言うと、上の論文でも飲む日焼け止めのSPFは2ヶ月飲み続けてもSPF2未満しかありません。
SPFから考える紫外線防止効果は、日焼け止めの代わりになるものでは到底ないですね。
じゃあ飲むのは完全に無駄?
「飲んでも焼ける」という点については、BISET WHITEの代表取締役さんも動画で実際におっしゃってます。
MEDから計算したSPFからみても、日焼け止めクリームを塗らない代わりに飲む日焼け止めを飲むのはやめたほうがいいです。
日焼け止めの効果はほぼありません。焼けます。
なにせSPF1ちょっとですからね、数ヶ月飲み続けてはじめて効果が出ます。
じゃあ飲む意味って全く無いの?といえば、それも違うと思います。
ここは医師など専門家でも意見の分かれるところだと思いますが、
- ニュートロックスサンは悪さをするわけじゃない
- その他、ポリフェノールを中心に色んな成分が配合されている
- 予防・アフターケアに日焼け止めと併用して紫外線ケアに組み込むのはあり
「日焼け止め」としてみれば飲む日焼け止めはほぼ効果なしです。
でもニュートロックスサンにはポリフェノールが含まれているので、抗酸化作用など紫外線への予防・アフターケアの効果が少しは期待できます。
あと例えばホワイトヴェールなら、他のポリフェノールやビタミンB群・ビタミンD・パントテン酸などを配合した栄養機能食品です。
BISET WHITEであれば10種類以上のポリフェノールが配合されています。
なので日焼け対策というよりは、ポリフェノールに重きをおいた色んな栄養が入ったサプリメントとしてなら飲む意義はあります。
ただしコストパフォーマンスとしては悪いのは間違いないです。
ポリフェノール=抗酸化作用のある成分に重きを置いたサプリなので、先ほどの医学誌の結果でもシミやメラニンの改善が確認されたんじゃないかと思います。
スポンサーリンク飲む日焼け止めとの上手な付き合い方・飲み方
ここまでをまとめて、
- 日焼け止めとしては飲まない、飲んでも効果はほぼない
- 飲む日焼け止めだけ飲んで日光にあたると、普通に焼ける
- 紫外線対策は日焼け止めクリーム・日傘などが前提
- ポリフェノール+マルチビタミン的なサプリメントとして飲むならOK
- コスパは悪いけど飲んで悪いわけではない
飲む日焼け止めだけど日焼け止めの効果はなくって、その実はポリフェノールなど色んな栄養が入ったサプリメントで、肌の老化にはそれなりに効果が期待できるって感じです。
日焼け止めクリームや日傘を使用した上でアフターケアとして飲むのが、上手な飲み方・付き合い方だと思います。
ニュートロックスサンなど主成分に魅力を感じないなら、他のサプリメントで、同じく抗酸化作用のある成分を選ぶのも良いかもしれません。
飲む日焼け止めは広告の出し方がどこもまずい
飲む日焼け止めが、あたかも「日焼け止めクリームの代わりになる!」みたいな売り文句じゃなくって、「日焼けした肌の老化防止に!」などならあまり問題視されなかったかもしれません。
日焼け止めクリームを超えたかのような誇大表現
でも実際のところ、「UVクリームを超えた紫外線カット」や「効果実感」、「最強UVケア」とうたわれています。
これじゃあ日焼け止めクリームの代わりになるような認識に取れますし、実際そう認識して欲しいような表現です。
分かりづらい科学的根拠
医学誌に関しても、SPFに準拠してMEDを採用していると書いているのに、論文ではMEDをもとにSPFを計算していません。
MEDだけだと、例えば「MEDが7倍になりました!」っていうとすごい効果ありそうですが、SPFで計算すると微々たるものです。
微々たる結果にも関わらず、詳しく説明せずに「医学誌という権威」を振りかざすところにも、広告としての不誠実さがあります。
スポンサーリンク調べる習慣をつけよう
ただ製造・販売している会社がこういう表現を指示しているかはわかりません。
広告代理店が勝手に誇大広告を表示している可能性も十分あります。
美容系の広告は、飲む日焼け止めに限らず法律ギリギリ、または法律的にアウトなものも多いです。
なので広告の表現を鵜呑みにせずに、自分でいろいろ調べてから購入するのがいいと思います。
それでも飲む日焼け止めを買うなら
もう1度確認すると、飲む日焼け止めを買って損しないのはこういう人です。
- 飲む日焼け止めだけ飲んでも日焼け止めの効果がないのを理解している
- SPF1ちょっとでもいいから、一応飲みたい(継続してはじめてSPF1ちょっと)
- ポリフェノールなど色んな栄養を含むサプリとして飲みたい
正直コストパフォーマンスは悪いです。
ただ全く効果がないような風潮も違うとは思っていますので、ご自身の判断で飲まれるのも良いかと思います。