歯磨きって正しくちゃんと磨くと10~15分くらいはかかっちゃったりするもの。
それが電動歯ブラシだと5~10分に短縮できて、腕もほとんど動かさなくて済むのでめちゃおすすめです。
今回は自分も使っていて、入門・初心者にぴったりな電動歯ブラシ「パナソニック ドルツ EW-DL34」のレビューや使い方のコツ、なぜおすすめなのか・他との比較などを書いていこうと思います。
1つの口コミとして、参考になれば幸いです!
他のパナソニックの電動歯ブラシと比較して、なぜEW-DL34がおすすめなのか
比較:ドルツシリーズで必要十分な機能→入門・初心者にぴったり
パナソニック ドルツシリーズの現行のモデルを簡単に比較すると↓
現行モデル | EW-DP52 | EW-DA52 | EW-DL54 | EW-DL34 | EW-DM61 |
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コンセプト | W音波振動搭載の最上位モデル | 歯ぐき・歯周ポケットケアのハイグレードモデル | 歯ぐき・歯周ポケットケアのスタンダードモデル | 歯周ポケットケアのスタンダードモデル | 手軽にはじめるスリムモデル |
ヨコ磨き | ●(+タタキ磨き) | ● | ● | ● | × |
モード | ノーマル・ソフト・ガムケア・ステインオフ・クリーン | ノーマル・ソフト・ガムケア | ノーマル・ソフト・ガムケア | ノーマル・ソフト | ノーマル・ソフト |
価格の目安 | 20000円前後 | 14000円前後 | 11000円前後 | 8000円前後 | 4600円前後 |
(2019年9月には新モデルが発売されます/しばらくは価格が高いままで、特にこだわりがなければ旧モデルが安く買えます)
まずポイントは、日本歯科医師会推薦のヨコ磨きが出来ること。
- バス法 歯と歯肉の境目に歯ブラシを45度で当て、軽く小刻みに磨く(歯周ポケットの歯垢の除去)
- スクラビング法 歯の面に対し直角(裏側は45度)に当てて、軽く小刻みに磨く(歯の表面の歯垢の除去)
ヨコ磨きが出来ると↑が実施できて、歯垢(プラーク)をしっかりと除去できて虫歯・歯周病の予防につながります。
ヨコ磨きの条件を満たし必要十分なブラッシングがちゃんと行えて、かつ値段が一番安いのを選ぶと「EW-DL34」になるわけです。
電動歯ブラシには回転するものもありますが、歯周ポケットがうまく磨けないようなので、基本はヨコに動くタイプを選びます。
電動歯ブラシの磨き方の違いは、公式サイトに詳しくまとめられています↓
ブラウン・フィリップスは?
電動歯ブラシの他の選択肢として、有名所だとパナソニックの他にブラウンとフィリップスがあります。
特徴を簡単にまとめると↓
ブラウン | 回転式で歯を覆うようにブラッシング。表面の歯垢除去力が高い。ブラシ圧が強いと押し付け防止センサーが作動。アプリと連動し、磨き残しをお知らせ。 |
フィリップス | 振動タイプ。ブラシヘッドをつけるだけでおすすめのモード・強さを自動で設定。アプリが磨き方をガイド。 |
一応パナソニックは「歯科医師推奨の磨き方ができる唯一の電動歯ブラシ」と表記しています。
でもまあそれぞれ研究して作られているでしょうから、ブラウンやフィリップスでも普通に使う分には問題なく使えると思います。
ただブラウンが回転式なことと、フィリップスも公式サイトで「歯肉縁上の歯垢」と書いていることから、歯肉縁下の歯垢に対してはパナソニックに分があるんじゃないかな~と個人的には思っています。
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レビュー・口コミ
歯垢をばっちり除去
歯の表面・歯周ポケットともにちゃんと歯垢を除去できているか、歯垢染色液を使ってチェックしてみたのですが、びっくりするほどちゃんと除去されていました。
電動歯ブラシは軽~く当てて動かしていくので、普通の歯磨きと比べてどのくらい磨けているか半信半疑だったのですが、全然問題ないです。
むしろ歯垢除去力も高いですし、当てていくだけなのでオーバーブラッシングにもなりづらいです。
闇雲に強く磨くと、歯肉が後退したり歯がすり減ったり傷ついたりすること。電動歯ブラシには押し当てを感知してお知らせしたり、自動で振動を弱めたりする機能がついています。
基本的な使いやすさ
基本的な使いやすさも充実していて、使っていて便利な機能を並べると
- 防水
- ブラシの選択肢が豊富
- フル充電で90分使用可能
- 充電が少なくなるとお知らせ
まず防水なので、特に気にする必要なく本体を水洗いできるのが楽。
水の中にずっとつけているとか、40℃以上のお湯で洗うとかしなければ安心して使えます。
歯垢除去に適した普通のブラシに加え、歯周ポケットケアの密集極細毛ブラシや細かいところが磨けるポイントブラシなど、用途別で変えられるのもグッド。
下の使い方の項目で詳しく触れますが、磨く部位に応じてブラシを変えるのは、効果的にブラッシングする上で重要なポイントです。
電池の持ちに関しても、特に不満はなし。
時間的には90分とはいえ2~3日に1回は充電しなきゃですが、まあ毎回充電すればOK。
ちなみに毎回充電しても電池の寿命には関係ないそうです!
使いにくい点
- 磨き時間タイマーが個人的には逆にわずらわしい
逆に使いづらい点…?は、個人的にはこの1点です。
30秒ごとにいったん1秒ほど動作がストップして、再び動き出すことで時間を知らせてくれるのですが自分的にはいらないかな~。
口の中を上下左右に4分割し、それぞれの歯の表面・噛み合わせ面・裏面を磨いていくのですが、1部分につき30秒くらいかけて磨くといいよってことでタイマーが30秒に設定されています。
人によっては使いやすいかもですが、個人的には連続で動いてくれたほうがわずらわしさがなくていい気がします…
あとフル充電まで17時間かかるとかも挙げようと思えば挙げられるのですが、毎回充電するので気にならず、気になるなら上位機種が高速充電に対応してますし…。
機能的には十二分で、不満は感じないです。
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使い方のコツ
歯ブラシでも正しいブラッシングが出来ていることが前提
電動歯ブラシを使えばどんな使い方をしてもちゃんと磨ける!というのは間違いです。
普通の歯ブラシと同じく正しい磨き方を把握していないと、いくら電動歯ブラシを使っても磨き残しになったりします。
ライオン クリニカさんのページ↓が分かりやすいので今一度チェックしつつ、出来れば歯医者さんでのブラッシング指導を受けると効果的です。
基本の磨き方
詳しくはメーカーさんのページ↑でそれぞれの項目についてチェックしていただければなんですが、重要な部分を簡単にまとめていきます。
- 歯の表面に対して垂直、歯と歯肉の間に対しては45°で軽く押し当て動かしていく
- 押し当ててスライドさせるだけで、通常の歯ブラシのように前後左右に小刻みに動かす必要はなし
- 歯の表面・かみ合わせ面・歯の裏・歯と歯肉の間のそれぞれをブラッシングしていく
電動歯ブラシはごしごしやる必要なく、軽く当ててゆっくりスライドさせるだけでOK。
ポイントは力をほぼ入れないことと、歯に当てる角度。
オーバーブラッシングにならないように、指2本で持つくらいの力でソフトに当てていきます。
角度は歯の表面は90°、歯周ポケットには45°で当てるとうまく歯垢が除去され、虫歯・歯周病の予防に効果的です。
- 歯磨き粉をつけポイントブラシで奥歯や親知らずの周辺、その他磨きにくい部分を磨く
- 歯磨き粉をつけ密集極細毛ブラシで全体をブラッシングする
- フロスで歯の間の歯垢を取り除く
オーラルケアの流れとしては↑。
まずポイントブラシで、通常のブラシで磨きづらい奥歯、特に親知らずがある方は虫歯になりやすいので小回りの効くポイントブラシが有効です。
密集極細毛ブラシの拡大写真、細毛で歯周ポケットの歯垢を磨ける
それから歯周ポケットの歯垢をかき出せるように、細毛のブラシを使って全体をブラッシング。
そして電動歯ブラシとはいえ歯磨きでの歯垢除去範囲には限界があるので、フロスの使用は必須です。
(歯磨きだけだと歯垢除去は60%程度、フロスを使うと80%程度まで除去できる)
飛び散り防止は口を閉じるのではなく、逆に開ける
電動歯ブラシ共通のデメリットとして、下の前歯付近を磨く時に飛び散ることがある点。
唇と歯茎の間に歯磨き粉と唾液が溜まっていて、それが電動歯ブラシの振動により飛び散ります。
なので対策として、
- 唾液がたまる前、一番最初に下の前歯付近を磨きはじめる
- 逆に口をあけて歯茎を露出させた状態で磨く(歯に当ててからスイッチON)
まず唾液がたまる前に、下の歯の表面から磨いていくといいです。
それから飛び散らないように無理に口を閉じるのではなく、逆に歯茎を露出させて溜まっている唾液にブラシが当たらないように磨いたほうが、結果飛び散らなくなります。
いま電動歯ブラシを使っていて飛び散りが気になっている方も、この2点を意識してみてください!慣れると飛び散りは一切なくなります!
歯磨き粉の選び方
電動歯ブラシでのブラッシングは振動が多いので、歯や歯茎のダメージにならないよう研磨剤を不使用の歯磨き粉を選ぶのがおすすめです。
効果で選ぶならおすすめ商品は↓、
- アパガードリナメル…歯表面の細かい傷を埋めてくれたりエナメル質を再石灰化したり歯垢除去力が高い
- コンクール ジェルコートF…フッ素コートで虫歯予防ができる
どちらも低発泡・研磨剤無配合です。
用途別、おすすめの替えブラシ・選び方
電動歯ブラシの替えブラシは、大体3ヶ月くらいで交換になります(普通の歯ブラシより長持ち)。
普通の歯ブラシと同じく、毛が開いてきたら交換のタイミング。
ブラッシングの効果も落ちるので定期的に交換するといいです。
簡単に選び方をまとめると、
歯の表面 | 歯周ポケット | 磨きにくい部分 | |
最低限 | 密集極細毛ブラシ | ポイントブラシ | |
付け替えが面倒でないなら | マルチフィットブラシorステインオフブラシ | 密集極細毛ブラシ | ポイントブラシ |
必須:密集極細毛ブラシ
付属の密集極細毛ブラシは、普通に磨けるだけでなく、歯周ポケットの歯垢を除去するのに効果的です。
虫歯・歯石・歯周病予防を考えると必須のブラシです(矯正をしている方にもグッド)。
2本入り定価900円。
必須:ポイント磨きブラシ
こちらは付属ではないですが、奥歯周辺など磨きづらい&虫歯になっても気付かず進行しがちな部分を磨くのに必須だと思います。
歯並びが悪いところや歯間も磨きやすいですし、値段も安いので一緒に購入するのがおすすめ。
2本入り定価400円。
歯の表面の歯垢除去力を上げるなら:マルチフィットブラシ
歯の形にフィットするように出来ているので、歯の表面を磨くにはぴったり。
ただし歯周ポケットは効果的に磨けないのと、密集極細毛ブラシでも全体を普通に磨けますので、表面の歯垢除去力を上げたい方以外はなくてもOKです。
2本入り定価900円。
着色汚れが気になるなら:ステインオフブラシ
こちらも歯の表面は磨けますが、歯周ポケットの歯垢除去には向かないです。
コーヒーや紅茶、ワインとかが好きで着色汚れをケアしたい方以外はなくてもOKです。
2本入り定価900円。
着色汚れが気になるなら、歯磨き粉はルシェロ ホワイトがおすすめ。
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まとめ:電動歯ブラシめちゃいいよ
確かに電動歯ブラシは歯垢除去力が高いですが、適切なブラッシングができてるなら普通に歯磨きしても全く問題ありません。
ただちゃんとやると意外と時間がかかるオーラルケアで、5分10分時間短縮できるのがポイントだと思っています。
短時間で、当ててスライドさせるだけで歯磨きが終わるので、めちゃ楽なんです。
その上で虫歯・歯周病予防に効果的な密集細毛ブラシ&ヨコ磨きができる一番安いモデル「パナソニック ドルツ EW-DL34」のご紹介でした。
電動歯ブラシ選びの参考になれば幸いです!